
撮りたくなる風景に、次々と出くわす
それが、奄美大島です
自然が好きなら
好きになったら、訪れよう

他の島々にも、その魅力はあると思います
誰にとっても、特別な場所はあるでしょう
自分の歩幅で、確かめてみれば良いと思う
専用のカメラを持つと、その歩幅は広がる
歩いてみると、地面の感触がつたわる
朝であれば、下草は夜露に水滴を輝かせているだろう
靴は純粋な水をなじませるし、
砂粒や自然の老廃物もへばりつく
やっかいなことも、簡単にうけいれる
時間の体験は、いわゆる時刻とは違う場所に
海のにおいが濃くなってくる
波の音
海岸線にところところ、割れる波
はじけたり、うちけしたり
呼吸をととのえて、何を観たいのか
五感に問いかける

六月の奄美大島
もわっとした熱気につつまれている
島をわたる風が、シャツと体の間で踊る
カメラとそれを持つ手がつながってきた
カメラの機能を扱う手間に、わずらわされない
設定、セッティング、ボタン、→
頭が迷えば、面倒に思うし
それなら、そのへんで決めてしまおう
あとでどうするとか、こうするとか
自分の納得の世界観
つきつめるすぎると、反転するし
そのあたりが、ちょうどいいね

海辺のマクロの世界は、毎日二回の大洪水
足を踏み入れる場所を、ひとつづつ確かめる
砂の構造物は、意味もなくその意図を教えてくれる
なぜにこの美しい現象が、限りないように続くのか
ここに写し取られることを待っていてくれる
砂に潜る生き物をついばむ俊敏な鳥たち
舞は、ファインダーがすべて吸収してくれる
一瞬の風が、翼を華々しくあおる

時間は無いはずなのに
日時計だけは、やすまない
空気はおだやかだ